2011.12.31 17:11

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おおつごもり、12月31日です。
今年はいろいろありましたね…。
「日本に生きること」について深く考えた年でもありました。
今年起きたことは、来年に粘り強く持っていこう、いかんとさ!と思うばかり。

異国でお正月を迎える感慨はゼロゼロワンダフル♪
年の瀬の慌ただしい雰囲気が街にないからかもしれません。
ミュンヘンで暮らしはじめて4ヶ月が過ぎました。
すいぶん慣れたでしょう?と思われているのかしらん??
そうでもないです、はっはっは。
生まれたての赤ん坊のようにむき出しになっている感受性を
40歳も過ぎたいい大人が自分でコントロールできなくて、
なかなかに大変なのです、こうみえて。

裸の眼と耳と心で聴き、内なる火を焚いている私を感じます。
願わくば静かに。


「火を焚きなさい」 山尾三省

山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
風呂場には 充分な薪が用意してある
よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に火を焚きなさい


少しくらい煙たくたって仕方ない
がまんして しっかり火を燃やしなさい
やがて調子が出てくると
ほら お前達の今の心のようなオレンジ色の炎が
いっしんに燃え立つだろう
そうしたら じっとその火を見詰めなさい
いつのまにか --
背後から 夜がお前をすっぽりつつんでいる
夜がすっぽりとお前をつつんだ時こそ
不思議の時
火が 永遠の物語を始める時なのだ


それは
眠る前に母さんが読んでくれた本の中の物語じゃなく
父さんの自慢話のようじゃなく
テレビで見れるものでもない
お前達自身が お前達自身の裸の眼と耳と心で聴く
お前達自身の 不思議の物語なのだよ
注意深く ていねいに
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つように
けれどもあまりぼうぼう燃えないように
静かな気持で 火を焚きなさい



人間は
火を焚く動物だった
だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを


山に夕闇がせまる
子供達よ
もう夜が背中まできている
この日はもう充分に遊んだ
遊びをやめて お前達の火にとりかかりなさい
小屋には薪が充分に用意してある
火を焚きなさい
よく乾いたもの 少し湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に組み立て
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つようになったら
そのオレンジ色の炎の奥の
金色の神殿から聴こえてくる
お前達自身の 昔と今と未来の不思議の物語に 耳を傾けなさい

(愛と感謝)

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2011.12.29 22:12

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クリスマスに七面鳥を焼く。
が、外国だ…。

BIOスーパーで購入したBIO七面鳥。
生まれてはじめて食べる七面鳥。

どないしたらええのん?
→塩胡椒にんにくスライスを埋め込んでマリネしてフライパンで焼き色をつけて
オーブンで焼く!付け合せはいもときのこ!
完璧っ!!!
というわけでわかりにくいですが、写真中央あたりが七面鳥です。
臭みもなく味も淡白でおいしかった(気がする)。
クランベリーソースとよくあっていました。

手前の前菜は「ダルマイヤー」のもの。
日本からのお客人の喜ぶ顔を思い浮かべつつ
人人人人人人(まだまだ続く)でごった返しの店内でひ~となりながら購入しました。
ちなみにいつ行っても混んでます。
気になるお味は「濃ゆい!濃すぎるぞ!」

チーズの王様「ブリドモー」
ナッツ風味で実においしい「コムテ」
スイスの貴婦人「テェトドモアーヌ」
(注)すべてチーズです
をあてにアルザスのスパークリングワインで乾杯。

ドイツですね~、まさにヨーロッパの食卓です。

それにしてもこのブログ。
菜食日記から肉食日記に改めねばなるまいか…。

ミュンヘンはお肉の王国、郷に入っては郷に従え!
でもちょっとしんどい…。
というわけで翌日から菜食への道を進むのであった。

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2011.12.28 23:11

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福岡から友、来る!
ニュルンベルグのカイザーブルグ城壁から旧市街を眺めてます。
おちびが落ちないようにそっと心配している様子がよおわかりますね。
身体全体、つま先までもがちびの方向を向いてるあたりで。
そういう時、子供はちゃんと守られた「気」の中にいることを感じ取っているので、
落ちたりはしないのだよ。

10日間の滞在中、「森田」で教わった春巻と高野豆腐を作ってくれました。
おいしい…、心の底からおいしかった…。
やっぱ森田先生は天才や~、などとここにおらぬ人に大絶賛を送る私たち。
うちの台所には実は「火」がありませなんだ。
ニクロム線のコンロはなかなか熱くならないくせに、
いったん熱くなると温度調節なんぞはほぼ無効となる
扱いにくいったらない代物。
水もくそがつくほどにまずく、硬水ばりばり。
普段とは違いすぎる台所で、
彼女は私と並んで料理を作り、
カクテルを作り、
子守をして去って行きました。

厳選して購入していたドイツメイドの品々は
よい思い出になっているでしょうか?

未来のどこかでこの旅が梅さんの心の糧になってくれたらとてもうれしいです。

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2011.12.28 22:29

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オデオンスプラッツのモミの木売り場。
もちろん本物でござんす。
大小さまざまなモミの木、日本では見ぬ光景に思わずパチリ。

こちらには「アドヴェントクランツ」なるものがありまして。
4本のろうそくが立ったリースのことをそう呼びます。
日曜日ごとに1本ずつ火を灯し、キリストの誕生を待ち望むという…。
手作りする人も多いのでしょう。
土台となるモミの枝がリースになったものをあちこちで見かけました。
もちろん既製品もそこここに。
う~む…、このどきつい色あわせがミュンヘンっ子のツボなのけ?
……購入意欲が(まったく)わかず。

我が家は蜜ろうキャンドルに火を灯して食事をすることにしました。

火を囲み、語る。
やってみてくださいな。
電気の光では感じることができない何かが届きますよ。
人と人の心の距離がちょっぴり近くなりますけん。
子供は敏感なので
「今日も、ろうそくで食べよ~よ。」と言います。
蜜ろうキャンドルのかすかに甘い香りもまたいいのです。

余談…。
Weihnachten Marktでもあちこち蜜ろうキャンドルが売られていますが
英国庭園内Marktのはちみつ屋さんが実演販売しているろうそくが
一番はちみつの香りがする、と思う。
手で触れると固いのに柔らかい印象があるのも不思議です。
型に入れてパカッと卵を割るようにはずす瞬間にげらげら笑ってしまう。
なんだか、ろうそく生まれた~って感じで胸がスカッとしたもんで。

毎年、同じ場所に同じお店が出るそうなので、機会ありますればぜひ。

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2011.12.28 20:13

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皆様、Frohe Weihnachten♪(25日をがっつり過ぎてますが…)

ドイツでクリスマス。
さぞかし素敵でしょうなあ、と言われ続けて迎えたアドヴェント。
ええ、ええ、そらもう素敵ですともさ!
いや、素敵でしたっ!!(←終わりましたけん)
興奮し、うわああああああっとあちこちのMarkをはしごしまくりまして、
肝心のクリスマスあたりでは素通りするほどに…。

写真はアウグスブルグの Weihnachten Marktです。
開催場所によって少しずつ趣が異なるのがまた楽し♪
はしご熱がいっそう高まるのもおわかりいただけるでしょう。

いくつか簡単にご紹介。
1)ミュンヒナーフライハイト
このあたりは若き芸術家がたくさん住んでおりまして、
全体が「展示即売会」のよな…。
なかなかに奇抜なものから、ほほうというものまで
さまざまなものが並んでおりましたが、繊細さには欠ける…かも…。

2)英国庭園内・ヒネジッシャートゥルム
地元の方(しかも子供連れ)が多い印象のMarktです。
しんとした森の中から楽しげに明るいMarktへ向かうアプローチが幻想的。
夕方から夜にかけての美しさは秀逸です。

3)オデオンスプラッツ
中世をイメージした変わり種Marktです。
豚が丸焼きにされていたり、魚がその場で燻製されていたりと
なかなかにワイルド。
飲食系が充実していたので、一番、足を運んだのではなかろうか。

グリューワインもこんなカップでどうぞ!
きのこのシュペッツレ(生パスタ)もリピートするおいしさ。

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おいしいものが食べたい人ははずせないMarktです。

4)レジデンツ内

はまりにはまった「アイアープンシュ(洋風たまご酒)」が飲めます。
※他には英国庭園内、アウグスブルグ、ニュルンベルグで発見

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ほんのり酸味があってミルキーでこの上なくおいひいのれす。
ちなみに、ニュルンベルグのそれはジュース(?)の割合が多くていまいち。
ぴかいちはアウグスブルグ(ハイセオーマを呼ばれている)のものでしょか。
このように、熱く語れるほど飲み比べました。
グリューワインもええですが、見つけたかたはぜひにお試しください。
え?あちこちにないし見つけられんやん?
そんな時は高級食材店「ダルマイヤー」へどうぞ。
瓶も大中小と大きさ各種そろえて売られていますよって。

5)トリは中心部、マリエンプラッツ

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冷たい空気と暖かい光。すれ違う人たちは楽しげです。

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2011.12.14 03:09

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一週間(時差があるので正味6日間ですが)ほど、
わけあって帰国してました。
時差ボケがなおらぬままドイツに戻ると時差ボケは解消するのか?
(非常に興味深い問いですね)の答えは
「否!さらにひどくなるなり。」です。

人の身体っちゅうのは、
時間を飛び越えて一気に移動してはならんしくみになっているのではあるまいか。
まあ、一度なぞった過去に戻るのはまだ楽。
でもいまだ知り得ぬ未来へ飛ぶのは無理があるようです。
ただ今、おそろしいほどの眠気で調整中。
眠りというのは細部をリセットするようです。

さてさて、3ヶ月ぶりの日本。
蕎麦に饂飩、うまうま、じわ~ん。
おだしの国ですね、日本は。
淡い旨みを日本人の舌がとらえることができるのはおだしのおかげだろうな、
と思う。
ドイツは味の中心を「おだし」ではなく「塩」でたてるようです。
過ぎたる塩は味蕾をだめにするんじゃないのかなあ。
帰国した夜、実家で父親と食べたスーパーのお惣菜すら
「おいし~やん!」と思えてしまった…。

一週間、いろいろとやることもりだくさんでバッタバタ。
会いたい人の顔を思い浮かべながらも会えずに帰国となりました。

久しぶりの日本で感じたことは「情報過多」
大好きな本屋さんでも、
ブームの焼き直しのようなくだらない本が並びすぎていて辟易しました。
こんなにも大量の情報がうねり狂うような環境で
心が静かになることはとてもとても難しい。
受容体である私の語学力がない、というのを差し引いても
ドイツには日本ほど無意味な情報が流れていない気がします。

全体が静かである、というのは本当に楽なことです。
ドイツでは、日曜日には、
カフェやレストランや駅構内を除いて、お店がお休みになります。
土曜日の午前中など、週末の食糧の買い出しをするお客さんでスーパーは
活気に満ちていて、日本の大みそかの縮小版のような雰囲気になります。
そして、翌日曜日には全体が休む。
この全体が休むというのは、思っている以上にくつろいだ気持ちになるものでして。
店が閉まり静かになった街中は、人っこひとりおらず閑散としているかと思いきや、
ゆったりとお散歩を楽しむ人の姿があちこちにあってみんな楽しそうです。
疲れたら、カフェに入ってコーヒーを一杯。
季節がよい時は公園でごろごろ。

24時間休まない便利な街は、
そこに住んでいるだけでエネルギーを消耗します。

日本のみなさん、日曜日は休もうね。
(仕事柄休めない人もおりましょうが…)
目的のない散歩を楽しむ心のゆとりを持ちましょね。

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2011.12.05 20:44

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アドヴェントのはじまりに行われる「りんごろうそくの会」。
夕方17時に幼稚園に集合します。
雰囲気をとてもとても大切にするので、遅刻は厳禁。
早く来すぎても中には入れてもらえません。
17時ちょうどにドアが開き、先生が子供たちを迎えいれます。

常緑樹のもみの枝で作られたうずまきの間、間に、星と美しい鉱物。
うずまきの中心では、ろうそくに火がともっています。
先生から、子供ひとりひとり、りんごろうそくを受け取り、
らせんに沿って静かに進んでいきます。
その中心の炎から掌で包み込むようにもっている自分のろうそくに火を灯し
内側からそっと置いていくのです。

残念なことに、日本のクリスマスは商業主義がはびこり
パーティー的な要素が強くなってしまっていますが、
本来、クリスマスまでのアドヴェント期間は
自分の内なる光を見つめ静かに過ごす大切な時間です。
そうやってひとり静かに内観する時間があってはじめて、
内なる光に気が付くことができる。
それは大人であろうと子供であろうと変わりません。

なぜ、アドヴェントガーデンはらせんを描くのか。
なぜ、この動きになるのか。
ろうそくひとつひとつの意味の深さ。
その場にいて体感するとわかる、というかはっと気が付く瞬間が確かにある。
それほど圧倒的でさらさらの涙があふれてとまりませんでした。

りんごろうそくを子供たちに手渡す先生。
象徴的なそのらせんの中心へと子供の成長にあわせて導いていく姿に
「導き」の本質を見せてもらいました。
子供は正しい大人に導かれねばならない。

びっくりするほど美しい声を持つ先生の歌声と、
両親の歌声とライアーの静かな響き。
最期はハーモニーになり繰り返され静かに消えていきました。

それぞれのりんごろうそくひとつを持って
「nach hause!(さあ、家に!)」
会が終わるとすぐに家に帰るよう促されます。
この厳かな余韻を大切にするために。

夕餉はそのろうそくに火を灯し食卓を家族で囲みます。
ひとつのりんごをわけあって食べることで
光を共有し、内なる光はさらに輝きを増していくのです。

(光と闇)

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